まぶたの縁には脂質を分泌するマイボーム腺とよばれる分泌腺があります。そこが何らかの原因で詰まってしまい、コロコロとしたしこりができるのが霰粒腫です。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と似た症状が見られますが、痛みをほとんど伴わない点、無菌性の炎症である点などが異なります。
しかし細菌感染を併発すると化膿性霰粒腫とよばれ、腫れや痛みを伴うことがあります。
乳幼児から高齢者まであらゆる年代に発症する可能性があります。他の人にうつる病気ではありません。
疲れ、不規則な生活、ストレスなどの影響でホルモンバランスが変化や、化粧品などの影響でマイボーム腺の出口を塞いでしまうことが原因といわれています。
油脂の多い食生活も原因のひとつと考えられています。
まぶたの皮下に米粒大から小豆大のしこりができます。
異物感を感じる場合もありますが、無症状の場合もあります。
化膿性霰粒腫の場合は痛みや腫れを生じます。
問診と細隙灯顕微鏡検査を行います。
ほとんどの場合、抗生剤や抗炎症の点眼や軟膏を用いて自然に吸収されていきます。
大きさによっては治癒までに数週間から数か月かかることもあります。多少しこりが残る場合もあります。
大きく外見的に目立つ場合や何度も再発を繰り返す場合はステロイド薬の注射や、まぶたを切開してしこりを摘出する手術を行います。
高齢者で何度も繰り返す場合はまぶたの癌である脂腺癌が疑われますので病理検査が必要です。
江東区の西大島あたらし眼科では、眼の一般外来や白内障手術を行っています。
東京大学病院で長く培ってきた専門性と、クリニックで学んだ患者様に寄り添う細やかで丁寧な診療を心がけていきます。
眼の病気でお困りごとがあれば、なんでもご相談ください。